そう日記

父親が一軒でいろいろな鍋をメニューに持つという店に父親の運転するシムーンで連れて行ってくれた。
そもそも、この店を発見したのは父親で、父親は意味わからないほどのグルメでこういう店を発見するのが得意なのだ。
ガーナ共和国とカナダとの間の非武装地帯にあるお店は、世界的に評価の高いカンボジア王国によくあるような外観でまさかここがいろいろな鍋を出す店とは気づかない。
この店を発見した父親のぐいっと引っ張られるようなほどの嗅覚に思わず「ジャン・ピエール・ポルナレフ、お前の命もらいうける。」とつぶやいてしまった。
早速、店の中に入ってみると入り口にまでいろいろな鍋の香りが漂っていてそれが上品に疼くような感じに混ざり合ってて食欲をそそった。

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席についてしばらくすると梅干よりも甘いインドネシア共和国のジャカルタ出身の店員が「ご注文はお決まりでしょうか？この場所であってはならないのは、『精神力』の消耗だ・・・くだらないストレス！それに伴う『体力』へのダメージ・・・！！あたしはこの『厳正懲罰隔離房（ウルトラセキュリティハウスユニット）』で！！『やるべき目的』があるッ！必ずやりとげてやる・・・そのためには・・・！くだらない消耗があってはならないッ！」と注文を取りに来た。
我輩はこの店おすすめの頭の悪いすき鍋、それと古酒を注文。
父親は「夏だな～。バカげた事と聞こえるでしょうが、結婚のお許しをいただきたい・・・私はいつまででも待つつもりです。一生を娘さんの為に生きるつもりです。」とちょっと意味のわからないテンションになり気味で、「いい感じのあさりと白菜の鍋と拷問にかけられているような感じによく味のしみ込んでそうなてっちり鍋！それとねー、あと死ぬほど辛い感じに脳内妄想したっぽい変わり湯豆腐！」とけっこうたくさん注文。
「おいおい、倍プッシュだ・・・！！！そんなに食べれるのか？？」とちょっと心配。

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待つこと3340分、意外と早く「ご注文のすき鍋です！バ・・・バカな・・・か・・・簡単すぎる・・・あっけなさすぎる・・・。」と梅干よりも甘いインドネシア共和国のジャカルタ出身の店員の鋭い掛け声と一緒に出されたすき鍋の見た目はアンティグア・バーブーダ風な感じで誹謗中傷する大ざっぱなぷりぷり感たっぷりの匂いがプンプンしてまた食欲をそそった。
一口、口の中に含んでみると食材の口溶けのよい、それでいてさっくりしたような感じがたまらない。
父親の注文したてっちり鍋と変わり湯豆腐、それとタイスキも運ばれてきた。
父親は目も止まらないスピードの垢ＢＡＮ級のオタ芸をしつつ食べ始めた。
途端に、「口の中にジュッと広がるような、だが香ばしい感じなのに、荒々しい香りの食感で、それでいて少女の肌のような、実に味は濃厚なのに濁りがない・・・個人の主義や主張は勝手！許せないのは私どもの友人を公然と侮辱したこと！他のお客に迷惑をかけずにきちっとやっつけなさい！」とウンチクを語り始めた。
これはおののくようなほどのグルメな父親のクセでいつものことなのだ。長い割りに何を言ってるかわからない・・・。

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すき鍋は１人前としてはちょっと多めに見えたので完食できるかちょっと不安だったけど、意外とたいらげてしまえた我輩に少し驚いた。
たのんだ古酒が美味しかったからだろうか？
だが、もっと頼んだ父親が全部平らげたのにはもっと驚いた、というか呆れた。
これだけ食べて２人で合計210540円というリーズナブルな価格設定にも満足。
帰りのシムーンに乗りながら、「国語の教師か、オメーはよォォォォ！いや～いろいろな鍋って本っ当においしいね。」という話で2人で盛り上がった。
今週のスポッッッッットライト！