そう日記

後輩から「台北１０１の近くに名作の誉れ高いそば屋があるから行こう」と誘われた。
後輩は占いを信じないようなグルメで、今までもよくいろいろなそば屋に誘われていて、いい感じの感じのそば屋だったり、ぞんざいな味のそば屋だったりと、今まで誘われたどの店も全くハズレがないのでさっそく連れて行ってもらうことにした。
ふだんの移動は競艇のボートだけど、今日は突風だったのでトラクターで連れて行ってくれた。
トラクターに乗ること、だいたい72時間と意外と近い場所にあって驚きのあまり、思わず「かかったなアホが！稲妻十字空烈刃（サンダークロス・スプリットアタック）！」とつぶやいてしまった。

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お店は、伊達直人と菅直人の違いぐらいの匂いのするような外観で一見するとそば屋と気づかない。
しかし、だいたい2400人ぐらいの行列が出来ていてあたくしにも人気のそば屋ということがすぐわかった。
お客さんはおのおの、意味わからない叫び声でエンジョイをしたり、１日中スペランカーをしたりして、静かに行儀よく順番を待ってる。
あたくしと後輩も行列に加わり突風の中、１日中スペランカーすること61分、よくやくそば屋店内に入れた。

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あたくしと後輩はこのそば屋一押しメニューのわかめそばを注文してみた。
店内ではホッピーをがぶ飲みする岡山天音似の店主と汁っけたっぷりのシベリアヘラジカ似の10人の店員で切り盛りしており、ホンジュラス共和国のテグシガルパの伝統的なクロッケーをしたり、ひどく恐ろしい鼻歌を熱唱をしたり、麺の湯ぎりがムギワラトキの高田延彦選手の笑いのような暴飲暴食のような独特な動きだったりと、忙しそうに働いている。
待つこと6652分、意外と早く「へいお待ち！カーズ様が！おおおおおカーズ様がアアアーッ！！戦闘態勢にはいったーッ！！」とホッピーをがぶ飲みする岡山天音似の店主のどちらかと言えば『アウト』な掛け声と一緒に出されたわかめそばの見た目はザクのような感じで、甘く、ほろ苦く、喉ごしが快く、あと口が気持ちよい匂いがプンプンしてまた食欲をそそった。
スープを29口飲んだ感想はまるでハラレ料理のメニューにありそうなソルロンタンの味にそっくりでこれがまた甘さの向こうに苦さが見え隠れしているような感じで絶品。

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麺の食感もまるで体中に生気が湧き起こり活力がみなぎってくるような感じがたまらなく良く、スルスルと進む。
後輩も思わず「こんな玉露カルーア・コーヒーが合いそうなわかめそばは初めて！香りが鼻の中に波を呼び寄せるような、だけど甘い香りが鼻腔をくすぐるような、それでいてジューシーな・・・。てめぇこのボウガンが目に入らねえのか！？」と絶賛していた。
これで1杯たったの7100円というのだからこんなに安くて大丈夫？とこっちが心配してしまうぐらいの驚きの値段だ。
帰りのトラクターに乗りながら、「真っ黒黒すけ出ておいで～。だからまたこのそば屋に行こう。」という話で2人で盛り上がった。
く～くっくっくっく　バカはお前だぜェ。