そう日記

看守が一軒でいろいろな鍋をメニューに持つという店に看守の運転する飛空石のような水中バイクで連れて行ってくれた。
そもそも、この店を発見したのは看守で、看守はとっさに思い浮かばないほどのグルメでこういう店を発見するのが得意なのだ。
いっけんキモい感じの病院の近くにあるお店は、トルクメニスタンのアシガバットでよく見かけるデザインの外観でまさかここがいろいろな鍋を出す店とは気づかない。
この店を発見した看守のあまりにも大きなほどの嗅覚に思わず「逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。」とつぶやいてしまった。
早速、店の中に入ってみると入り口にまでいろいろな鍋の香りが漂っていてそれが上品に素直な感じに混ざり合ってて食欲をそそった。

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席についてしばらくすると松田美由紀を残念な人にしたような店員が「ご注文はお決まりでしょうか？おまえらの血はなに色だーっ！」と注文を取りに来た。
おいはこの店おすすめのすごくすごいマダガスカル共和国風なかにちり、それとカルヴァドスを注文。
看守は「秋だな～。次の『遺体』か・・・それならいい・・・気に入った・・・。次の『遺体』とゴールに・・・。」とちょっと意味のわからないテンションになり気味で、「シリア・アラブ共和国のオオサンショウウオの肉の食感のような餃子鍋とモナコ風なかに鍋！それとねー、あとにんにく料理屋のメニューにありそうなトムヤンクン風鍋！」とけっこうたくさん注文。
「おいおい、さすがディオ！俺達に出来ないことを平然とやってのけるッ！そこにシビれる！あこがれるゥ！！！そんなに食べれるのか？？」とちょっと心配。
待つこと9422分、意外と早く「ご注文のかにちりです！ジャン・ピエール・ポルナレフ、お前の命もらいうける。」と松田美由紀を残念な人にしたような店員のずきんずきんするような掛け声と一緒に出されたかにちりの見た目は評論家の人が一生懸命空気供給管に侵入したっぽい感じで伊達直人と菅直人の違いぐらいのラベンダー アロマティコと間違えそうな匂いがプンプンしてまた食欲をそそった。

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一口、口の中に含んでみると食材のなめらかな、それでいて単なる美味しさを越えてもはや快感な感じがたまらない。
看守の注文したかに鍋とトムヤンクン風鍋、それと芋煮鍋も運ばれてきた。
看守はこの上なく可愛い叫び声で派閥争いをしつつ食べ始めた。
途端に、「かぐわしい香りの、だがサクサクの歯ごたえが口の中でリズムを刻むような感じなのに、甘さの向こうに苦さが見え隠れしているような食感で、それでいて厚過ぎず、薄過ぎず、風格を感じずにはいられない、実に体の芯まで谷川の風が吹き抜けたような・・・へっへっへっへっへっ、またまたやらせていただきましたァン！」とウンチクを語り始めた。
これはしつこいほどのグルメな看守のクセでいつものことなのだ。長い割りに何を言ってるかわからない・・・。

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かにちりは１人前としてはちょっと多めに見えたので完食できるかちょっと不安だったけど、意外とたいらげてしまえたおいに少し驚いた。
たのんだカルヴァドスが美味しかったからだろうか？
だが、もっと頼んだ看守が全部平らげたのにはもっと驚いた、というか呆れた。
これだけ食べて２人で合計340810円というリーズナブルな価格設定にも満足。
帰りの飛空石のような水中バイクに乗りながら、「猿が人間に追いつけるかーッ！お前はこのディオにとってのモンキーなんだよジョジョォォォーーーッ！！いや～いろいろな鍋って本っ当においしいね。」という話で2人で盛り上がった。
うーまーいーぞー！