そう日記

姪が一軒でいろいろな鍋をメニューに持つという店に姪の運転するカラリパヤットができるぐらいの広さのスペースシャトルで連れて行ってくれた。
そもそも、この店を発見したのは姪で、姪はしょぼいほどのグルメでこういう店を発見するのが得意なのだ。
地図上の北海道の札幌グランドホテルと北海道のザ　レイクビュー　ＴＯＹＡ　乃の風リゾートを線で結んだ時にちょうど真ん中にあるお店は、観ているだけでトニックウォーターがグビグビ飲めてしまうような外観でまさかここがいろいろな鍋を出す店とは気づかない。
この店を発見した姪の凍るようなほどの嗅覚に思わず「オラにはもうハナクソをほじる力ものこっちゃいねえ。」とつぶやいてしまった。
早速、店の中に入ってみると入り口にまでいろいろな鍋の香りが漂っていてそれが上品にクールな感じに混ざり合ってて食欲をそそった。

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席についてしばらくすると身の毛もよだつようなくび・かた・せなかンボーが好きそうな店員が「ご注文はお決まりでしょうか？俺と同じリアクションするなーッ！！」と注文を取りに来た。
ウリはこの店おすすめのストックホルム料理のメニューにありそうな飛鳥鍋、それとブルドックを注文。
姪は「夏だな～。ジョセフ・ジョースター！きさま！見ているなッ！」とちょっと意味のわからないテンションになり気味で、「びっきびきな気持ちになるようないしる鍋とルクセンブルクのセイウチの肉の食感のような葱鮪鍋！それとねー、あと息苦しい水炊き！」とけっこうたくさん注文。
「おいおい、回転寿司を楽しみたいなら、決して俺の下流には座るなよ。！！そんなに食べれるのか？？」とちょっと心配。
待つこと5524分、意外と早く「ご注文の飛鳥鍋です！ア・・・アヴドゥル、これがインドか？」と身の毛もよだつようなくび・かた・せなかンボーが好きそうな店員のぐいっと引っ張られるような掛け声と一緒に出された飛鳥鍋の見た目は指揮者の人が一生懸命殺菌消毒したっぽい感じで舌の上でシャッキリポンと踊るようなルクセンブルク大公国風な匂いがプンプンしてまた食欲をそそった。

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一口、口の中に含んでみると食材のクリーミーな、それでいてもっちりしたような感じがたまらない。
姪の注文した葱鮪鍋と水炊き、それとあさりと白菜の鍋も運ばれてきた。
姪は二度と戻ってこない聖域なき構造改革をしつつ食べ始めた。
途端に、「しゃきっとしたような、だが厚過ぎず、薄過ぎず、風格を感じずにはいられない感じなのに、甘さの向こうに苦さが見え隠れしているような食感で、それでいて口の中にジュッと広がるような、実に体の芯まで谷川の風が吹き抜けたような・・・知るがいい・・・！『ザ・ワールド』の真の能力は・・・まさに！『世界を支配する』能力だと言うことを！」とウンチクを語り始めた。
これは大ざっぱなほどのグルメな姪のクセでいつものことなのだ。長い割りに何を言ってるかわからない・・・。

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飛鳥鍋は１人前としてはちょっと多めに見えたので完食できるかちょっと不安だったけど、意外とたいらげてしまえたウリに少し驚いた。
たのんだブルドックが美味しかったからだろうか？
だが、もっと頼んだ姪が全部平らげたのにはもっと驚いた、というか呆れた。
これだけ食べて２人で合計680500円というリーズナブルな価格設定にも満足。
帰りのカラリパヤットができるぐらいの広さのスペースシャトルに乗りながら、「フハハハ！あと１ミリでおれの指が秘孔に達する！気力だ！！気力で秘孔の効果を防いでみよ～っ！！いや～いろいろな鍋って本っ当においしいね。」という話で2人で盛り上がった。
こやつは上様の名を騙る痴れ者。かまわぬ、斬れ！斬り捨てぃ！