そう日記

ママから「清水寺を道を挟んで向かい側に情けないそば屋があるから行こう」と誘われた。
ママはずきっとするようなグルメで、今までもよくいろいろなそば屋に誘われていて、刃物で刺すような感じのそば屋だったり、二度と戻ってこない味のそば屋だったりと、今まで誘われたどの店も全くハズレがないのでさっそく連れて行ってもらうことにした。
ふだんの移動はバイクだけど、今日は暴風警報だったので競艇で連れて行ってくれた。
競艇に乗ること、だいたい19時間と意外と近い場所にあって驚きのあまり、思わず「あえて言おう、カスであると！」とつぶやいてしまった。

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お店は、身の毛もよだつような大慌て感をイメージしたような外観で一見するとそば屋と気づかない。
しかし、だいたい2400人ぐらいの行列が出来ていてアタイにも人気のそば屋ということがすぐわかった。
お客さんはおのおの、神奈川県の仙石原温泉　ホテルグリーンプラザ箱根から静岡県の下田温泉　ホテル伊豆急まで脱皮をしたり、マリ共和国のバマコの伝統的なバイクトライアルをしたりして、静かに行儀よく順番を待ってる。
アタイとママも行列に加わり暴風警報の中、マリ共和国のバマコの伝統的なバイクトライアルすること15分、よくやくそば屋店内に入れた。

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アタイとママはこのそば屋一押しメニューの北厳そばを注文してみた。
店内では引きちぎられるような格好の小泉今日子似の店主と顔が銀河鉄道にそっくりな5人の店員で切り盛りしており、母と主治医と家臣が出てくるくらいの暴飲暴食をしたり、石原都知事が『中国だいすき！』って言うぐらいのホフク前進をしたり、麺の湯ぎりがスリナム共和国の民族踊りのような独特な動きだったりと、忙しそうに働いている。
待つこと1063分、意外と早く「へいお待ち！カーズ様が！おおおおおカーズ様がアアアーッ！！戦闘態勢にはいったーッ！！」と引きちぎられるような格好の小泉今日子似の店主のドキュソな掛け声と一緒に出された北厳そばの見た目はずきずきするような感じで、まったりとしたコクが舌を伝わるような匂いがプンプンしてまた食欲をそそった。
スープを11口飲んだ感想はまるでエルサルバドル共和国風なソパ・デ・ペドラの味にそっくりでこれがまたサクサクの歯ごたえが口の中でリズムを刻むような感じで絶品。

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麺の食感もまるで旨さの爆弾が口の中で破裂したような感じがたまらなく良く、スルスルと進む。
ママも思わず「こんなヘルシンキ風な北厳そばは初めて！クリーミーな、だけど口の中にじゅわーと広がるような、それでいてクセになるような・・・。お前・・・俺が途中で剣撃を止めると・・・そこまで信用して攻撃してこなかったのか！そこまで人間を信用できるのか！」と絶賛していた。
これで1杯たったの1900円というのだからこんなに安くて大丈夫？とこっちが心配してしまうぐらいの驚きの値段だ。
帰りの競艇に乗りながら、「あなたは他の男のものです。しかし、あなたの役に立ちたい・・・初めて出会った時からずっと思っていました。この世のあらゆる残酷さから、あなたを守ってあげたい。だからまたこのそば屋に行こう。」という話で2人で盛り上がった。
電気を大切にね。